〜正月の縁起物〜 ヤブコウジ (藪柑子) やぶこうじ科
里山など、木漏れ日のあたる林床に見られる常緑の小低木です。地下茎を伸ばし地上に20p程の茎をたて、葉を輪生状につけます。夏に花冠が5つに分かれた淡いピンク色の花をつけ、秋に赤い実が熟します。実は冬も残り、4月初めの頃も見られます。
古くから、正月の縁起物とされセンリョウ(千両)やカラタチバナ(百両)・マンリョウ(万両)と並べ、ジュウリョウ(十両)と呼ばれています。万葉集でも「山橘(やまたちばな)」として五首詠まれ、その清楚な姿・形が人々を引きつけて来ました。