ミ ョ ウ ガ  〈茗 荷〉
 
初冬、日の当たらない湿り気の多い山裾に奇妙な形の赤い実を見ることがあります。ミョウガの実です。ミョウガは両性花を咲かせるのですが、種子が出来にくく、地下茎で殖えるのでこのような実を見ることは難しい植物です。
 晩秋から筒形の朔果が出来、裂けると果肉の内側が赤く、中に白い種皮に包まれた黒い種子が出来ています。山野が薄く雪に覆われた中の赤いこの実を見たときは、絵心をくすぐられるような想いを抱きました。
ミョウガの実と花 
                                   
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