イヌタデ  タデ科
 
 道ばたやあぜ道などに生える多年草で、たで科のなかではよくみられる一種です。葉は長さ4〜8p、幅1〜2.5p。先はだんだん細くなって、最先端部分は鈍くなります。さや状の托葉(茎をとりまく筒)は長さ5〜10o,托葉のふちにはほぼ同じ長さの毛(縁毛)がはえる。花穂は円柱状で、多くに花が密生します。
 タデのなかまは、がくが内外とも着色し花弁のようにみえます。そして果時まで残って果実をつつみ、その時も、花期と同じように鮮やかに色を残しています。
 子どもたちがイヌタデを「赤の飯」とよび、穂をこいでままごとに用いますが、その赤い粒の中には、つぼみ、開花中、果実がいっしょに混じっています。



   

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